2021年4月26日に新しい注射タイプ(月1回)の片頭痛の予防薬「エムガルティ」が発売となりました。当院でも使用可能です。
エムガルティの効果
臨床試験では他の予防薬の効果が不十分な例でも効果があります。
片頭痛の日数が減った人の割合
50%減少:59%
75%減少:33%
100%減少:11%
片頭痛がゼロになった人が10%を超える新しい予防薬です。
エムガルティの投与方法
片頭痛予防薬"アジョビ"のご案内
8月30日(月)に新しい注射タイプ(月に1回もしくは3か月に1回の投与が選択できます。)の片頭痛の予防薬「アジョビ」が発売となりました。
当院でも使用可能です。
効果
臨床試験では他の予防薬の効果が不十分な例でも効果あります。
片頭痛の日数が減った人の割合
(月に1回の投与) (3か月に1回の投与)
50%減少:60% 65%
75%減少:37% 39%
100%減少:18% 20%
片頭痛がゼロになった人が20%程度報告されている新しい予防薬です。
投与方法
ライフスタイルにあわせた2つの投与方法(月に1回もしくは3か月に1回)が選択できます。投与開始後も変更できます。
薬剤負担
3割負担の方で1本12,400円です。
片頭痛でお悩みの方に、新たな選択肢が増えました。
【アイモビーグについて】
CGRP受容体を阻害することで片頭痛患者における片頭痛を予防できるように特異的にデザインされた完全ヒトモノクローナル抗体です。複数の臨床試験で本剤の安全性および有効性が検討され、4,000人以上の患者が臨床試験プログラムに参加しました。
アイモビーグは、米国食品医薬品局、欧州医薬品庁、スイスメディック、オーストラリア医療製品管理局など、世界の多くの規制当局から成人の片頭痛予防薬として承認されています。
「アイモビーグ皮下注 70mg ペン」
(エレヌマブ:遺伝子組換え製剤)
承認:2021年6月23日
発売:2021年8月12日
世界では最初に発売された CGRP 製剤で、2018年に上市しました。
【効果について】
① 片頭痛の発作回数が減少する。
② 発作時の内服薬が減る。
③ 片頭痛による痛み、日常生活への影響が軽減
※ 減少には個人差があります。
【副作用について】
主な副作用は、便秘や注射部位反応(痛み、腫れなど)傾眠などが報告されています。
【用法について】
4週間に1回皮下注射を行います。
注射部位はお腹、太もも、腕のいずれかです。
【CGRP製剤一覧】
製品名 | エムガルディ | アジョビ | アイモビーグ |
一般名 | ガルカネズマブ | フレネズマブ | エレヌマブ |
作用機序 | 抗CGRP抗体 | 抗CGRP抗体 | 抗CGRP受容体抗体 |
抗体の種類 | ヒト化 モノクローナル抗体 |
ヒト化 モノクローナル抗体 |
完全人型 モノクローナル抗体 |
用法 | 初回2本 その後1本/月 |
1本/4週 3本/12週 |
1本/4週 |
薬価(薬価) 3割負担 |
45,165円 13,550円(1日443円) |
41,356円 12,400円(1日443円) |
41,356円 12,400円(1日443円) |